労働面から各党マニフェストを見る ①自民党

 2016年参議院選が近いため、労働面から各党マニフェスト(公約)を見ていきたいと思います。
 なお、特定の政党への投票を呼びかけるものではないので、悪しからず。今日は自民党の選挙公約

・最低賃金1,000円を目指します。

 最低賃金の数値目標あり。但し、実現時期についての記述はなし。


「同一労働同一賃金」の実現により「正規・非正規の格差」を是正します。
長時間労働の是正、高齢者雇用を促進します。

 同一労働同一賃金、高齢者雇用について言及あり。具体的な対策について記述なし。


政治の場への女性の更なる参画を強力に促進します。女性リーダーの育成や女性起業家を支援します。

 女性について。具体的な対策の記述は無し(後述の政策BANKに少し有り)。

待機児童の解消を目指し、保育の受け皿を50万人分増やします。
放課後児童クラブの定員も大幅に拡大します。
安心して子供を預けられるよう保育の質を高めます。
保育士が将来への展望を持って働けるように、財源を確保して、総合的な対策を行います。
保育士について、これまで処遇を7%改善してきましたが、今後新たに2%改善し、技能、経験を積んだ職員については
更なる処遇改善を行います。

 保育の受け皿、保育士待遇について、数値を用いた言及ありだが、実現時期については記述なし。
 なお、待遇2%改善を最低賃金ベースで考えると、東京都の現在の907円→926円(切り上げ)と、前記した最低賃金目標に届きません。参考までに。

介護離職ゼロを目指し、介護基盤を50万人分増やします。質の高い介護サービスの提供のため、財源を確保して、介護人材の確保と離職防止に努めます。キャリアアップの仕組みを構築した上で、月額平均1万円の処遇改善を行います。

 介護も、人数と処遇について言及あり。実現時期については記述なし。
 平均1万円を最低賃金ベースで考えると、1万÷160時間=62.5円/時間。最低賃金とあわせて970円(切り上げ)。こちらも前記した最低賃金目標に届きません。

若者の就職、雇用安定と所得向上に取り組みます。

 具体的な対策記述なし。

 リンク先最下部から飛べる、政策BANKについても。

経済成長や企業の収益に見合った実質賃金の上昇、最低賃金の引上げを図り、この流れを中小企業・小規模事業者や非正規雇用へも広げ、消費の拡大に結び付けます。

 こちらも具体的な方法の記述なし。


女性の新しいキャリア・ステージの形である起業を支援します。知識・情報不足の解消のための情報発信、資金調達への支援、ロールモデルの充実、両立支援のための取組みなど、女性の起業ステージに応じた伴走型の支援を実現します。わが党としては、全国規模の女性起業家サミットを開催します。
指導的地位に占める女性の割合を3割程度にすることを目指します。今年4月に完全施行された「女性活躍推進法」に基づき、企業等による行動計画の策定と情報の見える化を促すなど、女性参画の拡大や将来に向けた人材育成を進めます。

 「全国規模の女性起業家サミットを開催」するという記述あり。また、「指導的地位に占める女性の割合を3割程度にする」とも記述ありだが、こちらは具体的な方法について記述なし。


時間外労働の上限規制や休息時間(インターバル)規制の導入等について検討を進め、男性中心型の労働慣行を大胆に見直し、長時間労働を是正します。
短時間勤務やフレックスタイム、テレワーク、勤務地限定正社員など、多様で柔軟な働き方を推進します。一定時間内での成果を人事評価で重視する企業の取組みを促進します。
家事や子育ては女性が担うべきとする古い意識や風土を改め、「イクメン」や、妊娠・出産した職員やその配偶者の働き方を適切に管理する「イクボス」も含め、男性の意識改革と職場風土の改革を進めます。
子供が生まれる日や初めて家に帰ってくる日、出生届を出す日等に、父親が育児休暇を取得できるようにします。

 時間外労働やインターバルについて、検討するとあり。 また、時短勤務等を推進するともあり。男性の意識改革と職場風土の改革とあり。いずれも、具体的な政策等について記述なし。
 育児休暇について、「父親が育児休暇を取得できるよう」と具体的な制度への記述あり。(現状、男性は出産日翌日から8週間後から1歳の誕生日まで)


子育て等で離職した女性の学び直し、再就職、キャリアアップによる再チャレンジを支援します。
正規雇用を希望する女性について正規雇用への転換を進めるとともに、同一労働同一賃金の実現により女性の処遇改善やスキルアップを支援します。
 

 具体的な対策についての記述なし。


障害者が自らの望む地域生活を営むことができるよう、「生活」と「就労」に対する支援を一層充実します。
 

 具体的な対策についての記述なし。


雇用と所得の拡大

労働生産性の向上を支援し、更なる賃上げにつなげるとともに、最低賃金について時給1,000円(全国加重平均)を目指します。
同一労働同一賃金の実現により、非正規労働者の処遇を改善し、正規・非正規の格差を是正します。また、中小企業の取引条件を改善し、中小企業と大企業との賃金格差を是正します。
正規雇用への転換を希望する非正規労働者の方々のキャリアアップ等を図る取組みを推進し、正規雇用への転換を果断に進めます。
待遇を確保しつつ、失業を経ない形で、成熟分野から成長分野への円滑な労働移動を進めます。
柔軟に仕事ができるテレワークの推進も含め、働き手が時間や場所に制約されない効率的で多様な働き方を実現します。
育児・介護休業を取得しやすく、仕事と子育て・介護を両立できる制度の導入を進めます。これにより、希望出生率1.8と介護離職ゼロを目指します。
ブラック企業に対する監督指導強化や職場でのメンタルヘルス対策を進めるとともに、終業と始業の間のインターバルの確保や総労働時間の短縮に向けた企業の取組みを進めます。
未来を担う若者が希望する職業に就いて活躍できるよう、企業による職場情報提供の取組みを着実に進め、若者の採用・育成に積極的な企業を増やします。
定年延長などの企業の取組みを促進し、高齢者の多様な就業機会を確保することにより、意欲のある高齢者の方が働ける環境を整備します。また、就業機会と生きがいの両方を確保できるシルバー人材センターについて更なる活用を進めます。
労働力人口が減少し、現行制度でも外国人労働者の大幅な増加が見込まれる中で、日本人だけでは労働力が不足し社会に深刻な悪影響が生じる分野について、外国人労働者が適切に働ける制度を整備します。
 

 最賃等、労働関連はこちらにまとめられている。
 「最低賃金について時給1,000円(全国加重平均)」「希望出生率1.8と介護離職ゼロを目指します。」という数値を用いた記述はあるが、時期についての記述は無し。
 また、最後に外国人労働者を受け入れる旨の記述あり。

地方創生により、地域で安定した雇用と収入が得られるようにすることで、若者世代が結婚し、安心して楽しく子育てできるような環境を創っていきます。
パートや派遣で働く方々も含めて、育児休業が取りやすくなるよう環境の整備を進めます。

育児について。収入や休業についての記述はあるが、具体的な方法等はなし。

 総評としては、数値や制度について多少の言及はありますが、時期目標等がなく、曖昧なものが多いように感じました。なお、最後に各政党のものと比較する予定です。

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