感情の問題にせず、権利として扱うべき~有休ためらいの記事に関して~

 有給休暇にためらいを感じる人の割合が6割いるという記事がありますが…。

有給休暇を取ることについて、およそ6割の会社員がためらいを感じているという調査結果を、民間の研究所がまとめました。
(中略)
それによりますと、有給休暇を取ることについて「ためらいを感じる」と答えたのは男女ともにおよそ6割に上りました。
ためらいを感じる理由を複数回答でたずねたところ、男女ともに「職場に迷惑がかかる」がおよそ5割ともっとも多く、次いで「後で忙しくなる」が男女ともにおよそ3割、「周囲の目が気になる」を理由にあげたのも男女ともにおよそ3割となり上位3つの理由は男女ともに同じ結果となりました。
(中略)
調査を行った第一生命経済研究所の的場康子上席主任研究員は「心おきなく休暇をとるためには、仕事を複数で分担するなど誰が休んでも仕事がまわるよう職場環境を整えることが必要だ」と話しています。
有給休暇取得 6割がためらい NHK 07月25日

 言うまでもなく、有給休暇は労働基準法第39条という法律にすら明文化されている、最低限度の権利です。条件が満たされていれば、雇用主の裁量によって認められるのは時季変更権だけです。それらを超えた特権を雇用主が公使しようとしたところで、裁判が起これば必ず敗訴となります。
 とは言ったものの、アンケートで「ためらいがある」と答える人が多い理由も分かります。アンケートの要点は、あくまで感情の問題として取っているため、法律で権利が定められている事を知っている人でもそう答える場合が少なくないでしょう。
 その理由としては、記事内にも関連したものがありますが、日本の職場は人員が少ない場合が多く、誰かが休んだら職場が回らなくなると考えてしまう事も珍しくありません(尤も、実際は回そうと思えば回るケースが多いのですが…)。酷い職場だと(少なくないのですが)、第三者がそれを口実に有休を妨害してきます。

 もちろん、記事内コメントにある通り、職場環境を整えることは大事ではありますが、実際は職場の環境を整えられる程の裁量を持っていない人のほうが多数でしょう。その場合の解決策として、「有休は当然の権利であり、職場環境が整っていないのは自分の責任ではない」という風に、感情を排して判断するのが一番ではないでしょうか。そもそも、当然の権利すら行使できない組織というのは、広く見れば反社会的な存在です。そんな組織の感情に流されず、権利は権利として行使することが、「ためらい」を無くす最短ルートでしょう。

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