どんな言い逃れをしようがパワハラは社会悪~とある歪んだドラマより~

 パワハラを肯定するドラマがテレビ放映されるとのことですが。

――上司に向かって「パワハラが人を育てることもあります!」と言い切るせりふも印象的でした。

 厳しい環境でこそ人は成長します。

パワハラが人を育てるの? 北川景子さんが語る新ドラマ 朝日新聞 2016/7/23

 北川景子氏が誰なのかは存じませんので他意はありませんが、この一言を言うだけで関わりを持ちたくないと感じましたし、脚本を書いた大石静氏については、猶更そう感じました。筆者は、表現の自由は最大限に尊重すべきという考えの持ち主ですが、こういうドラマをこの時代になっても注釈もなしで平気で放映してしまう、テレビ局の神経も信じられず、故、放映中止まで行かずとも社会的な非難は浴びるべきであるとまで考えてしまいます。
 当たり前ですが、パワハラは厚生労働省が「あかるい職場応援団」というページを作った程に、反社会的で許されざる行為です。そもそも、一々説明をするまでもなくパワハラ行為をせずとも人を育てられます。パワハラによる指導は、行き過ぎた指導と裁判でも見なされ(例:サントリーホールディングほか事件。叱責が注意または指導のための言動として許容さえる限度を超え、相当性を欠くものであったと評価せざるをえないとして、損害賠償の請求が認められた)、損害賠償や懲罰の対象になります。
 「厳しい環境でこそ人は成長する」というのも成長の定義のない曖昧で、かつ一方的な見方ですが、それはさておいても、商売の世界は厳しいのは事実かもしれません。但し、その厳しさを勝ち抜けるようになるのに必要なのは、相手を逃がさない手法の勉強や、ライバルより一歩先に行った情報収集等は必要になるでしょう。そして、それはパワハラとは何の因果関係もありません。

 蜷川幸雄氏の記事の時も書きましたが、暴力や暴言等みたいなパワハラ行為はあくまで反社会的行為として扱うべきで、「厳しい」という言葉で容認する事はやめるべきでしょう。恐怖心による支配は、支配の元においてのみ従順な者を作るという事以外には、基本的に何の役も立たないというのは様々な研究で証明されているのですから。

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