吹奏楽部甲子園問題に潜む、理不尽な部活動とブラック企業の共通点

 ここ最近話題になっている、強豪吹奏楽部が、大事なコンクールの日に甲子園の応援を優先させ、コンクールに出場できなかったというニュースについて。
 この判断は、吹奏楽部員の判断ではなく、一部の教員による圧力によるものであったという記事を下記に引用します。

卒業生と思われる人物から「これは学校側の圧力」とのツイートが投稿された。17日夜の出来事だ。このツイートは、新聞記事では伝えられていない、甲子園行きに至る議論の経緯に触れている。
校長は大会に出させるのが当たり前だと怒り散らしたそうですが、その他の教員が吹奏楽部に「大会に出たかったなんて一言も言うな。甲子園に応援に行きたいって言え」って圧をかけたそうです。

(中略)
ー教員から、「大会に出たかったなんて言うな。甲子園に応援に行きたいって言え」などの発言はありましたか。
ありました。しかし、それは自分たちのことも、野球部のことも考えてのことだと思います。
コンクールは一人が欠けてしまえば、演奏はできない。でも、野球応援も吹奏楽がいなければできません。それを考えたら、この2つは比べたらダメだと思います。どっちが重要かなんてありません。
「こっちをがんばれ」と言われたら、その練習をがんばるのみです。

ーコンクールに出られないと決まったとき、部員はどのような様子でしたか。
3年生のほとんどが泣いていました。最後の大会に出場できない悔いは、もちろんあると思います。2年生も3年生と一緒に出れる大会が最後だったので、涙を流していました。

吹奏楽コンクールを捨て、甲子園の応援に 秀岳館高校・吹奏楽部員の思い これは美談なのか。 BuzzFeed 2016/8/18

 この記事にもあるように、最初にこの判断を取り上げたニュースでは美談扱いされていましたが、ネット等では批判の声が多数寄せられています。
 個人的には、当然そうなるよなぁと考えます。その理由として、コンクールは吹奏楽部にとっての甲子園みたいなもので、これらの結果如何で大学に推薦入試で入学することすら可能であるのに、それを自らの判断ではなく放棄してしまった事があります。他人(一部の教員)に押し付けられた非合理的な判断によって、本人は判断に関わっていないにも関わらず、それらによって生じた損害を被らなければならないわけで、非常に気の毒な話だと思っています。

 しかし、この問題、一部のブラック企業の問題にも繋がっているような気がします。
 「一部」と書いた通りブラック企業も多種多様なので、具体例として、現役ブラック企業社長が、社員を安くこき使う華麗な手口を暴露!の記事に答えた某会社を想定して答えますが、大きな共通点としては、

・権力側によって判断できない状況に追い込みつつ、あくまで権力のない側に「自分からやる」と言わす事。
・権力のない側の利益は無視
・しかし、権力のない側に利益があるように思い込ます、もしくは、逆らうと不利益になると脅す
・但し、権力側の利益も実はそこまで大きくない

(権力側=社長、教員、権力のない側=従業員、生徒)

 点が挙げられます。4番目を太字にしたのは、案外大事な点だと思ったからです(このブログでは、あくまで主観で大事だと思う箇所は太字にしていますが)。吹奏楽の件では「なければないで死活問題ではないし、外部やOBに頼むことも可能ではあった」わけですし、ブラック企業の場合は「仕事の為の仕事をつくって労働時間を伸ばしてるので、長時間に見合った利益にならない」わけです。つまり、利益が少ないにも関わらず、他人の権利を踏みにじってまでこのような行動を行っているわけで、部活動問題、ブラック企業問題を考える際には、それらの意味について考える必要もあるでしょう。

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