日本で労働者天国と云われるオーストラリアの労働環境~最低賃金編~

 実は先日までオーストラリアにおりました。ということで、今回はオーストラリアの労働環境について。
 一部では、最低賃金が高く、過重労働もないので労働者天国だと云われるオーストラリアですが、日本ほどひどくはないにしても、あまり日本で報じられない闇の部分も多いのが事実です。

 現在、オーストラリアの最低賃金は17ドル70セントであり(2016年9月現在)、1ドル80円で換算すると1416円です。東京都の最低賃金が932円と考えると、物価の違いもありますが、はるかに高いです。
 しかし、最低賃金がどれくらい守られているかについてですが、それの順法率は決して高くないのが現状です。特に、ワーキングホリデーで仕事を探しに来た人や、留学生に対して、最低賃金以下で働かせているケースが非常に多いです。
 参考記事として、下記を。

The practice of paying international students below the minimum wage is endemic, a new study has revealed.

The survey of more than 1400 students by the University of Sydney’s business school found that 80 per cent of international students working in restaurants across Sydney were being exploited, with up to 35 per cent of students being paid as little as $12 an hour.

80 per cent of international students in restaurants paid below minimum wage, survey finds The Sydney morning Herald 2016/4/21

※大まかな日本語訳。調査によると、シドニービジネススクール近くのレストランで働いてる留学生1400人のうち、80パーセントの人が最低賃金以下で働いている。さらに35%は、時給12ドル以下である。

 レストランと限定的ですが、なんと8割もの学生が最低賃金以下で働いているという調査です。もちろん、すべての業種がそうというわけではないですが、飲食店で働く留学生は、基本的に最低賃金以下で働かされていると考えてよいでしょう(なお、統計的に順法率は8割強というデータを見た記憶はありますが、今探しても見つからなかったので、紹介はしません)。なお、こういう場所も見つかれば当然労基署(Fair work等)の指導の対象になり、ペナルティを支払わなければならないので、分からないように振り込みではなく、現金で渡すパターンが多いです。
 尤も、日本でも最低賃金の順法率は86.7%であり、決して高くはありません。言ってしまえば、無知を良いことに不当な扱いをすることはどの国の雇用主でもやりかねるという事なので、知る事は本当に重要でしょう。

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