巨大組体操問題はブラック企業の問題にも繋がる

巨大組体操の問題が最近話題になっています。
以下、この問題提起の第一人者である内田良准教授のインタビューより引用。

(細字が内田教授の発言です)

――学校が巨大組体操をやりたがっている、ということですか? それはなぜ?
理由はふたつあると思うんですが、ひとつは「保護者ウケ」がいいから、ということです。
(中略)
学校の先生にとっていちばん大事なことって、「学級経営」であり、「クラスのまとまり」なんですね。組体操っていうのは、あたかも「まとまり」をつくるようなものじゃないですか。そういう意味でも、とても先生ウケがいいんです。

東洋経済「学校はなぜ「巨大組体操」をやめられないのか」

実際に数値で示されているリスクよりも、「保護者受け」と「クラスのまとまり」を重視する為、巨大組体操がやめられないというのが内田教授の分析です。
自分もこの意見には全面賛同ですが、この問題は、「保護者ウケ」を「顧客受け」と置き換えれば、ブラック企業の問題とも繋がるとも感じました

「顧客受け」という事についてですが、BtoCでは言うまでもなく、BtoBの取引の場合でも、リスクを顧みずに安価な「顧客受け」を重視した結果、有り得ないくらいの過重労働になるという事例は山ほどあります。そして、それが既成事実化した結果、過重労働だらけのブラック企業が出来上がります。
また、「まとまり」という事についてですが、それ自体は決して悪しきものではありません。目的を達成するためには、全体として一定の方向を向いている事は必要です。ただし、それは飽くまで「まとまる事が合理的である」ということが前提な筈で、まとまる事自体を目的化してしまった結果、「異論は封じる」「自分だけ楽するのは許せない」という方向に向かい、歯止めが利かなくなります。組体操でも企業でも、合理的な判断を失うのはリスクを高める事に直結します。

組体操みたいな学校内の活動にしろ、企業内の活動にしろ、リスクを冒してまで行動して得るものは何であるのか、そもそも、リスクを冒した場合の損失とそれはしっかり釣り合うものなのか、しっかりと考えたほうがいいと思った次第です。

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